クレープのはじまり
クレープがどうしてできたのかご存じですか?
今日はその起源をお話します。
クレープの始まりはフランス・ブルターニュ地方発祥のガレット。このあたりはかつて土地が痩せていて収穫できるのは主にそば粉でした。そこで庶民は主食としてそば粉を水と塩でといて円盤状に焼いたガレットを食べていました。
17世紀フランスルイ13世の妻アンヌ王妃がブルターニュを訪れた際、庶民の主食のガレットを食べて非常に気に入ります、さっそく宮廷料理に取り入れたのです。その後、生地がそば粉から小麦粉に変更され牛乳、バター、砂糖などが加えられて甘い新しいガレットに似た食べ物が誕生しました。
それがクレープの始まりとなりました。
日本とフランスのクレープの違い
次に、日本ではいつからクレープが売られたの?についてお話しますね。
日本では、1977年、今から約45年くらい前、原宿の竹下通りで初めて販売されました。
ところで皆さんはクレープと聞いてどんな形をイメージしますか?生クリームやフルーツ、アイスクリームで飾られたパフェのような可愛らしいものを想像しますよね?!
実はこのカタチ、先ほどのお店が考えた日本独自のものなんです!
本場フランスのクレープのシンプルさに比べると、可愛い見た目と味が日本人に愛され広まっていきました。
ジャパニーズクレープの始まりでした。
ナポレオンとクレープ
『余の辞書に不可能の文字はない』
皆さんご存じ、ナポレオン・ボナパルトの有名な名言です。
強いイメージの彼ですが、実は占いに頼ることもあったそう!フランスでは、2月2日シャンドールの日にクレープで占いをする習慣があるそうで、左手にコインを握り、右手でフライパンを持ちクレープを焼いて、上手くひっくり返せたら1年間幸せでいられるという、日本で言うおみくじみたいな占いをします。ナポレオンも1812年2月2日にこのクレープ占いをします。
しか~し、5枚目に失敗してしまいます。
その年、ナポレオンはモスクワ遠征に失敗、退却の際、「余の5枚目のクレープだ」と呟いたそうです。
偉大なナポレオンも何かに頼りたかったのですね。
人間だもの・・・♥